すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

連載)どうにも熱い焼酎ネーミング

焼酎ネーミングシリーズ≪46≫ ど黒

焼酎ネーミングシリーズ≪46≫◇ど黒(佐賀県、光武酒造場、芋) 〇骨ヘン旧字の凄み髑髏杯 〇隠し通せぬ「真っ黒」もある ど黒? どくろ! 髑髏ですか!ついに出て来ましたか。久しく忘れていた、凶々しい単語。よりによって、この焼酎ネーミングシリーズに登場…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ≪45≫ 蟇目、夢想仙楽</span>

◇蟇目 (鹿児島県、さつま無双、芋)否が応でも、逆に注目由緒正しき、弓道神事● だでさえ読めぬ字が、斜めにゆがめて書いてあるから、「これは何か、模様か?」「なんという字だ?」という仕儀となる。その分、逆に注目してしまう。否が応でもボトルを手に取…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《44》 良い夜サ酔い夜サ、のみよし </span>

芋焼酎といえば、なんといってもまずはサツマイモだが、やはり娑婆は広い。北陸にはなんと、意外にも里いも焼酎があり、さらには稀少な丸いも焼酎まである…。 ◆良い夜サ酔い夜サ (富山県南砺市、里芋、玉泉堂酒造)♪ヨイヤサ ♪ヨイヤサ 遠くから段々、祭り…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《43》 日本の夏、くじら</span>

夏の終わりにどこの家庭でもお世話になったはずの蚊取線香を、いやいや、酒のおいしくなる秋の始まりに鯨飲(馬食)とならぬよう自戒を込めて鯨を、取り上げる。共通項は画面いっぱいの純朴なラベル絵。字が無い!。◆日本の夏焼酎(大分県、老松酒造、芋・麦…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ ≪42≫ 宜有千萬 感謝のきもち</span>

ぐい呑みを手に、ふと思い出す人がある。すっかりごぶさたしているけれど、元気かな、元気でいてくれてるよな。離れて暮らす親であれば、何が何でも顔を見せに行かねば、見に行かねばと思う。特別な日もあるではないか。すーてき散人ブログ、焼酎ネーミング…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《41》 青酎 赤狼</span>

青に赤は付き物。ん?信号機と思ったら、脇に黄もしっかり控えてました。ほかに黒、白、紅、紫も。人生いろいろ♪焼酎もいろいろ。今回取り上げたのは、青酎と赤狼。◇青酎(東京都、青ヶ島酒造、麦)●東京には東京産の焼酎があったとは意外や意外、全く知りま…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ 《40》 神虎、風龍</span>

焼酎ネーミングシリーズ 《40》○神虎(福岡、いそのさわ、麦)○風龍(宮崎、すき酒造、麦) いわゆる本格焼酎(乙類)のみを取り上げて、シリーズ40回。ざっと80数銘柄を紹介してきたでしょうか。あとしばらく、このまま気ままに駄文を重ねていこうかな、と…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《39》悪太郎、悪、極王道</span>

焼酎ネーミングシリーズ《39》わが子同様に慈しみ、蝶よ花よと育てたはずなのにちょっと身を引きません? ちょっと構えてしまいません?……ちょっと怖め、ちょっと強あたり、でもやがて、純真無垢なんだから、一途なんだからと気づいてもらえる……そんなネーミ…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《38》</span>

どうにも熱い焼酎ネーミング《38》(前《37》の明治、昭和を受けて)四万十大正(高知、無手無冠、栗)川と年号、異質の組み合わせ自治体の沿革を語る栗の木の大恩を思う● 前回《38》の折、「明治の正中」と「昭和仕込」の間に大正がなくちと寂しい思いがし…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《37》明治、昭和</span>

焼酎ネーミングシリーズ《37》過ぎし時代の製法を復活、再現◆明治の正中(鹿児島、薩摩酒造、芋)◆昭和仕込(長崎、壱岐の華、麦) 「降る雪や明治は遠くなりにけり」 中村草田男、昭和6年の句作。平成28年の今なら「降る雪や明治遙かに去りにけり」でし…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《36》</span>

焼酎ネーミングシリーズ≪36≫「天誅」と「帥」〇出すぎたら、もぐらたたき やじろうべいなら右に傾こうが左に傾こうが、いっかな気にはなりません‥‥。しかし、これがシャバの雰囲気、世情となると話は別で、歴史の 帰趨を鑑みても、傾きすぎはよろしくありま…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《35》加賀野菜焼酎オンパレード</span>

(8月末日に訪問者6000人超え。感謝申し上げます)焼酎ネーミングシリーズ《35》加賀野菜焼酎のオンパレード◆かぼちゃ ◆たけのこ ◆れんこん ◆だいこん (JA金沢市、販売元・伸栄館)◆五郎島金時 (JA金沢市、蔵元・神酒造=鹿児島) 焼酎はある意味、…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《34》胡坐、坐忘</span>

焼酎ネーミングシリーズ《34》今回は「胡坐」と「坐忘」。座ではなくて、旧字の坐の付く銘柄2つについて。胡坐という漢字2字のどこがどうなったら「あぐら」と読めるのか、とんと見当がつきません。もともとは「あ・くら」(足と坐)だったとか、厳密には「…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《33》がまだす、球磨焼酎</span>

焼酎ネーミングシリーズ《33》〇がまだす 〇球磨焼酎▼がまだす(大分、老松酒造、麦) 九州北部の方言「頑張る」の意● SNSで地震のタイムラインを見ていたら、「くまモンがんばれ絵」というコーナーがあって、たくさんのいろんな励ましの絵がアップされて…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ≪32≫恋寅、こいじゃが</span>

焼酎ネーミングシリーズ≪32≫恋寅、こいじゃが恋寅(佐賀県、宗政酒造、芋)▼旅から旅、恋また恋から解放され▼「恋人未満友達止まり」の切なさ▼柴又駅前で寅さんの銅像に会った ● おーい 寅さん、こんなところにいたのか。本家返りしてほんとの虎になって。恋…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ≪31≫かたじけない、円円</span>

焼酎ネーミングシリーズ≪31≫かたじけない(鹿児島、さつま無双酒造、芋)○脇差し真一文字に置き、深々謝意○ラベル絵に映画『切腹』を連想○まれには使ってみたい武士の言葉かたじけない(忝い)。えらい四角四面、格式張った言葉を、焼酎の名前に持ってきたも…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ≪30≫摩無志・のムし</span>

焼酎ネーミングシリーズ《30》摩無志・のムし◆摩無志(宮崎県、古澤醸造、芋) ◆のムし (石川県、日本醗酵化成、麦)/「摩」より「磨」の方がベター/まむし・のむし、漫才いかが/九州と能登の生まれの焼酎● 摩無志と書いて、まむし、つまり蝮のことかい?…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《29》竃猫‥</span>

焼酎ネーミングシリーズ《29》竃猫‥‥竃猫(へっついねこ)(宮崎県、落合酒造 芋)竈(かまど)(鹿児島県、さつま無双酒造 芋)▽同一の字に、訓読み2通り▽関西「へっつい」 関東「かまど」▽「火っ継い」が転訛か● とんと目にしない難しい漢字。ラベルの…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《28》能登ちょんがりぶし</span>

焼酎ネーミングシリーズ《28》能登ちょんがりぶし(石川県珠洲市、日本醗酵化成、麦)▽じょんから、じょんがら、ちょんがれ‥‥▽願人坊の門付け、遊芸から盆踊り唄▽念仏の口説き交え切々と?● ラグビー日本代表五郎丸歩選手の、“五郎丸ルーティン”風に印を結…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《27》</span>

焼酎ネーミングシリーズ《27》ダバダ火振(高知県、無手無冠、栗)▽スキャットにあらず方言だった▽「駄場」+清流の漁法「火振」▽駄に潜む「立派なB級」の意● ダバダバダバダバダバダバダバダバ ウーダバダ てっきり、ジャズのスキャットから、膝でも揺ら…

<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ《26》</span>

焼酎ネーミングシリーズ《26》明るい農村、農家の嫁□明るい農村□農家の嫁(鹿児島県、霧島町蒸留所、芋)◆半世紀前の散居農家ほうふつ◆いろり、縁側、スイカぷかぷか◆TPP後、健全な農業環境とは● 「明るい農村」なんて、およそ焼酎の名前ではありません…

<span itemprop="headline">追加 焼酎ネーミングシリーズ《25》</span>

追加 焼酎ネーミングシリーズ《25》山乃守(長崎県壱岐島・山乃守酒造場、麦) 読みはモリ?カミ?、大違い安保法でサキモリ事情様変わりかみさん、奥さん、家内、女房‥「守」はどう読むか。●モリと読めば、山の守り手、即ち自然保護指導員や国立公園の自…

<span itemprop="headline">追加 焼酎ネーミング《24》あなたにひとめぼれ</span>

追加 どうにも熱い、焼酎ネーミング《24》◆あなたに ひとめぼれ◆(宮崎県・都城酒造、芋) https://s.yimg.jp/images/blog/html/twitter/twitter_enbed.html?data-url=https://twitter.com/hoshinaga8475/status/638314557941788672&data-text=???若?????…

<span itemprop="headline">追加 焼酎ネーミング≪23≫「ちらん ほたる」</span>

追加 どうにも熱い、焼酎ネーミングシリーズ《23》「ちらん ほたる」◆ちらん ほたる◆(鹿児島県・知覧醸造、芋) ◆歴史の記憶、重く優しい名称◆散華した飛行兵が蛍となり‥◆「小京都」の地から沖縄海域へ パッケージに、さりげなく、優しい流れるような字で…

<span itemprop="headline">追加 焼酎ネーミング《22》 雲海</span>

追加 焼酎ネーミング《22》雲海どうにも熱い、焼酎ネーミングシリーズ22自然界の四大要素、空山雲海バラシて再編◆雲海(うんかい)(宮崎・雲海酒造、そば) シリーズ≪21≫で空山~とくれば、あれっ雲海はどうした? と尋ねたくなりますな。、 空山~が…

<span itemprop="headline">追加 どうにも熱い、焼酎ネーミングシリーズ21</span>

追加・どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ《21》 ◆空山独酌◆ (大分・三和酒類、麦)◇蒼天と稜線を肴に、ぐびっ ◇ガリバー気分で気宇壮大に◇李白「月下独酌」と好みは ( ・写真は、北アルプス立山連峰の剱岳(標高2999メートル。過去に撮影の中か…

<span itemprop="headline">どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ20(終)</span>

斬新、奇抜、奇想天外、奇妙奇天烈なネーミングに惹かれ、連想ゲームのような気持ちで始めた連載が第20回を迎えました。高度なネット社会、ブログという表現手段を象徴するようなラベルにも出合えました。今回は、その名前「発」「独奏会りさいたる」に仮…

<span itemprop="headline">どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ19</span>

ときには焼酎の銘柄に、あるいはラベルに教えられることもあります。簡単な説明書きが、いろいろ調べ出すきっかけになることもあります。今回は、アカデミックなネーミングの「那由多の刻」と「欧羅火」について。既掲載は(シリーズ18◆えじゃのん おんぼ…

<span itemprop="headline">どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ18</span>

2015年3月14日の北陸新幹線金沢開通を視野に、日本酒どころ北陸は石川県の老舗蔵元から、米焼酎が相次いで登場しています。今回はネーミングも対照的な「えじゃのん おんぼらぁと」と「次郎冠者」について。 既掲載は(シリーズ17◆はげあたま◆河童…

<span itemprop="headline">どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ17</span>

どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ17軽々に口に出してはいけない言葉があります。社会のエチケット、マナーです。しかし、堂々と話題にし、名乗りをする人、ネーミングもあります。よほど、性根が据わっていないとできないこと。今回は、頭つながりで…