<span itemprop="headline">焼酎ネーミングシリーズ≪32≫恋寅、こいじゃが</span>
焼酎ネーミングシリーズ≪32≫恋寅、こいじゃが
恋寅(佐賀県、宗政酒造、芋)
▼旅から旅、恋また恋から解放され
▼「恋人未満友達止まり」の切なさ
▼柴又駅前で寅さんの銅像に会った
● おーい 寅さん、こんなところにいたのか。本家返りしてほんとの虎になって。恋という字の冠までかぶっちゃって。
寅よ、やっと落ち着くところに落ち着いたな。
寅よ、何かのびのびして見えるな。よかった、よかった。フーテン(瘋癲)の末が、意外や意外、焼酎のラベルの中ではあるけれどな。これでワシもひと安心というものだ。あんた誰? ワシか、ファンという随伴者の一人のつもりなんだけどな。
●恋寅って、「恋する寅さん」の略称かい? 映画『男はつらいよ』の本質、コアな部分そのものだな。いまも発展途中の恋をしているのかい? 結末が心配な半面、ひとごとながら恋と聞くと、なんかこっちまでそわそわしてくるな。寅よ、頑張れよな。
● 失恋を重ねても、重ねても、一向にへこたれないフーテンの寅さんの恋心。いったんは傷心の奈落に落ちても、また懲りもせずに、旅すがら道すがら、お天道様が戯れに会わせてくれる女性に恋心を寄せる。それが、寅さんの常だったな。お天道様の仕掛けた気まぐれな恋とも知らずに。
●今度は得恋かなと見守っていると、成り行きの方向指示器は、またぞろ失恋の方にゆっくりと傾いていく、カーブしていく。恋人気分から恋人未満、そしてとうとう、やはり友達止まり‥‥。「恋人未満友達どまり」は寅さんの天分であり運命だったのか。そうして、柴又帝釈天、経栄山題経寺の梵鐘が鳴る‥‥寅よ、帰って来よ。
●止むに止まれず、東京は葛飾柴又に行ってきましたな、数年前ですが。
駅前広場に、フーテンの寅さんの銅像がおなじみのかっこうで立ってました。そばに妹さくらの姿はなく、ひとり立つ姿はこころなしか、ちょっと淋しそうに見えましたな。
こいじゃが(鹿児島、鹿児島酒造、芋)
▼探していたのは「これだ!」
▼英国車ジャガーの圭バージョン
▼おふくろの味、定番ナンバー1
恋寅(こいとら)に続いて、課題は「こいじゃが」じゃ。
●その1 薩摩弁で、これだ!の意味だそうだ。
丹田(たんでん)に力を込め、大きな声で「こいじゃがー」と叫んでみれば即ち、(探していたのは)これだ、という意味だとすぐ分かる。
これだ→これじゃ→こいじゃ→こいじゃが(念押しのニュアンスの「が」が付く)と、転訛の推移を勝手に推測する。自画「自薦」のネーミングとは蔵元さん、なかなかやるな。
方言の妙はさておき、「こいじゃが」だけではいかんせん、今ひとつ迫力に欠ける。以下、いくつかの「こいじゃが」を展開してみたい。
●その2 「恋ジャガー」でどうじゃ。
なにしろ、最高ランク世界4位のプロテニスプレイヤー錦織圭選手が、英国車ジャガーのアンバサダー(大使役)を務めてますからな。自ら望んでジャガーのアンバサダーとなって、「圭バージョン」のオレンジ色のスポーツカーとともにCMにも登場している。自ら望んでというあたり、ひょっとして圭選手、ジャガーというクルマに恋していたのかもしれません。内装のしつらえ、外装、車体のオレンジ色まですべて「圭好み」設定というのも、さも有りなん。これでジャガーという英国の名車、日本であまねく認知されたのではないかな。
年齢のせいか、はたまた長年のクルマ好きのためか、ジャガーと聞くと、肝心の草原勇躍の猛獣より、外車ジャガーを連想する。信号待ちで目の前にいる車に「あれ、ジャガーじゃないか」。すれ違った車に「あれ、ジャガーじゃないか」。中空を駆ける車体先端のエンブレムを確認するまでもなく、ボディーライン、ランプ形状を見れば、英国車ジャガーと分かる。ぜひ、オレンジ色の圭バージョンにも遭遇してみたいものだ。英ロールスロイスが航空機エンジンに注力すべく自動車から撤退して久しい今、圭バージョンとの遭遇はクルマ好きの願望には違いない。ちなみにジャガーは今、インドのタタ・モーターズの傘下で、栄えあるブランドを守り続けています。
●その3 「濃いじゃが」でどうじゃ。
先ほど、全国展開する〇〇食堂の前を通って来たら、「おふくろの味 肉じゃが」と大書された看板が掲出されていた。今更ながら気づき、確認してきた。
そうか、いまもなお、家庭料理の、おふくろの味の不動の定番、ナンバーワンは肉じゃがなのだ。昭和の割烹着姿のおふくろの味、これが昭和から平成へと、世代を超えて受け継がれている。メニューとは言うまい、献立と言おう。
彼女と結婚すべきかどうか迷ったら、手料理の肉じゃがを所望してみろ、という。〇と出るか、×と出るか。肉じゃがは家庭円満へのとりあえずのリトマス試験紙なんである。味付けは少々濃い方が酒の当てにもなる、とはいかにも付け足しか。
●その4 もう一つ「恋ジャガー」はどうじゃ。
ビートルズと並ぶ英国のロックグループ、ローリングストーンズ。率いるのがボーカルのミックジャガー。
恋ジャガーとは、ローリングストーンズの息の長いファンのことを言う(ほんと?)。
私ゃ、代表曲の『サティスファクション』より、『黒く塗れ』(ペイント イット ブラック)の方が好きですな。車内ステレオのわが定番の一曲。
きょうは、これにて。
ポパイに、ほうれん草
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恋寅(佐賀県、宗政酒造、芋)
▼旅から旅、恋また恋から解放され
▼「恋人未満友達止まり」の切なさ
▼柴又駅前で寅さんの銅像に会った
● おーい 寅さん、こんなところにいたのか。本家返りしてほんとの虎になって。恋という字の冠までかぶっちゃって。
寅よ、やっと落ち着くところに落ち着いたな。
寅よ、何かのびのびして見えるな。よかった、よかった。フーテン(瘋癲)の末が、意外や意外、焼酎のラベルの中ではあるけれどな。これでワシもひと安心というものだ。あんた誰? ワシか、ファンという随伴者の一人のつもりなんだけどな。
●恋寅って、「恋する寅さん」の略称かい? 映画『男はつらいよ』の本質、コアな部分そのものだな。いまも発展途中の恋をしているのかい? 結末が心配な半面、ひとごとながら恋と聞くと、なんかこっちまでそわそわしてくるな。寅よ、頑張れよな。
● 失恋を重ねても、重ねても、一向にへこたれないフーテンの寅さんの恋心。いったんは傷心の奈落に落ちても、また懲りもせずに、旅すがら道すがら、お天道様が戯れに会わせてくれる女性に恋心を寄せる。それが、寅さんの常だったな。お天道様の仕掛けた気まぐれな恋とも知らずに。
●今度は得恋かなと見守っていると、成り行きの方向指示器は、またぞろ失恋の方にゆっくりと傾いていく、カーブしていく。恋人気分から恋人未満、そしてとうとう、やはり友達止まり‥‥。「恋人未満友達どまり」は寅さんの天分であり運命だったのか。そうして、柴又帝釈天、経栄山題経寺の梵鐘が鳴る‥‥寅よ、帰って来よ。
●止むに止まれず、東京は葛飾柴又に行ってきましたな、数年前ですが。
駅前広場に、フーテンの寅さんの銅像がおなじみのかっこうで立ってました。そばに妹さくらの姿はなく、ひとり立つ姿はこころなしか、ちょっと淋しそうに見えましたな。
こいじゃが(鹿児島、鹿児島酒造、芋)
▼探していたのは「これだ!」
▼英国車ジャガーの圭バージョン
▼おふくろの味、定番ナンバー1
恋寅(こいとら)に続いて、課題は「こいじゃが」じゃ。
●その1 薩摩弁で、これだ!の意味だそうだ。
丹田(たんでん)に力を込め、大きな声で「こいじゃがー」と叫んでみれば即ち、(探していたのは)これだ、という意味だとすぐ分かる。
これだ→これじゃ→こいじゃ→こいじゃが(念押しのニュアンスの「が」が付く)と、転訛の推移を勝手に推測する。自画「自薦」のネーミングとは蔵元さん、なかなかやるな。
方言の妙はさておき、「こいじゃが」だけではいかんせん、今ひとつ迫力に欠ける。以下、いくつかの「こいじゃが」を展開してみたい。
●その2 「恋ジャガー」でどうじゃ。
なにしろ、最高ランク世界4位のプロテニスプレイヤー錦織圭選手が、英国車ジャガーのアンバサダー(大使役)を務めてますからな。自ら望んでジャガーのアンバサダーとなって、「圭バージョン」のオレンジ色のスポーツカーとともにCMにも登場している。自ら望んでというあたり、ひょっとして圭選手、ジャガーというクルマに恋していたのかもしれません。内装のしつらえ、外装、車体のオレンジ色まですべて「圭好み」設定というのも、さも有りなん。これでジャガーという英国の名車、日本であまねく認知されたのではないかな。
年齢のせいか、はたまた長年のクルマ好きのためか、ジャガーと聞くと、肝心の草原勇躍の猛獣より、外車ジャガーを連想する。信号待ちで目の前にいる車に「あれ、ジャガーじゃないか」。すれ違った車に「あれ、ジャガーじゃないか」。中空を駆ける車体先端のエンブレムを確認するまでもなく、ボディーライン、ランプ形状を見れば、英国車ジャガーと分かる。ぜひ、オレンジ色の圭バージョンにも遭遇してみたいものだ。英ロールスロイスが航空機エンジンに注力すべく自動車から撤退して久しい今、圭バージョンとの遭遇はクルマ好きの願望には違いない。ちなみにジャガーは今、インドのタタ・モーターズの傘下で、栄えあるブランドを守り続けています。
●その3 「濃いじゃが」でどうじゃ。
先ほど、全国展開する〇〇食堂の前を通って来たら、「おふくろの味 肉じゃが」と大書された看板が掲出されていた。今更ながら気づき、確認してきた。
そうか、いまもなお、家庭料理の、おふくろの味の不動の定番、ナンバーワンは肉じゃがなのだ。昭和の割烹着姿のおふくろの味、これが昭和から平成へと、世代を超えて受け継がれている。メニューとは言うまい、献立と言おう。
彼女と結婚すべきかどうか迷ったら、手料理の肉じゃがを所望してみろ、という。〇と出るか、×と出るか。肉じゃがは家庭円満へのとりあえずのリトマス試験紙なんである。味付けは少々濃い方が酒の当てにもなる、とはいかにも付け足しか。
●その4 もう一つ「恋ジャガー」はどうじゃ。
ビートルズと並ぶ英国のロックグループ、ローリングストーンズ。率いるのがボーカルのミックジャガー。
恋ジャガーとは、ローリングストーンズの息の長いファンのことを言う(ほんと?)。
私ゃ、代表曲の『サティスファクション』より、『黒く塗れ』(ペイント イット ブラック)の方が好きですな。車内ステレオのわが定番の一曲。
きょうは、これにて。
ポパイに、ほうれん草
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