<span itemprop="headline">番外 時には、下を向いて歩こう</span>
番外 時には、下を向いて歩こう
●マンホールは立派な広告媒体
●とり野菜味噌と本屋さん
●横断歩道では「下を向いて」信号待ち
久しぶりにJR七尾線の宇野気駅に降り立ったら、おもろいものに出合いました。上を向いて歩いてばかりいたら、お目にかかれなかったも知れません。下を向いて歩いて、初めて出合えたのです。
車体の全面をそっくり広告で「包んだ」バスがラッピングバスなら、さしずめ、これはラッピングマンホールとでもいうのでしょうか。
それとも、マンホールのふたのネーミングライツ=命名権を販売したら、こうなったのでしょうか。
いずれにしろ、マンホールのふたがしっかり、広告媒体になってますな。
こりゃいいわ。グッドアイデア。
宇野気駅から山側へまっすぐに続くストリートは、旧宇ノ気町が生んだ哲学者、西田幾多郎(きたろう)をブック型モニュメントで順次紹介していく「哲学の道」になっていて、歩を止めては読み継いでいくと博士の思想、業績、人となりが学べるストーリー仕立てになっている。そのストリートの途中、歩道上にそのラッピングマンホールはあった。
1つは、とり野菜味噌でおなじみの「まつや」。そっか、鍋料理にもってこいの調味食材として、今や全国区になりつつある醸造元でしたな。大きな工場も近年、建ちました。
もう1つは、立ち読みOKをアピールする地元密着の本屋さん、うのけ書店。ほのぼのしてくる漫画絵に加え、スマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)の動画CMも見られるというんですな。最先端ITを導入しているマンホールでもあるんですな。さすが、スキャナーで世界ナンバーワンのコンピューター関連企業「PFU」の地元です。あのスパコン「京」の、といえばよろしいでしょうか。(あの京の字の書体いいですな、独り気に入ってます)
足許のマンホールに、静止画像とAR動画をつけるとはほんと、いいところに着目ですな。提案した市職員はエライ。提案を採用し全国に先鞭をつけた市役所もエライ。市財政の収入増にもなり、地元活性化にもつながる。win・win・winになれば言うこと無しでしょう。
駅に降り立って初めて、広告マンホールの実地踏査となり、ちょっと感激しました。ちなみにネットで市の広報紙を見ると、宇野気駅近辺では13枚、高松駅近辺では2枚があるとか。かほく市が今年度4月から導入ばかりだそうで、いい時分に実地踏査できました。
横断歩道の信号は、
〽︎下を向いて待とう。待ってみよう。
思わぬマンホールに出会えるかも知れません。
きょうは、これにて。