すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">どうにも熱い、焼酎ネーミング シリーズ4</span>

 連想が連想を呼ぶ焼酎の名前シリーズ 第4弾
同じ酒なのに、自宅で飲むのと街で飲むのとは、微妙に味が違うから不思議です。自宅飲みを迫る酒もあれば、街飲みを余儀なくされる酒もある。ラベルに印刷されている酒の名前次第なんですな。 
第4弾は◆魔女からの贈りもの 魔法のくちづけ◆うわさのいい夫婦◆について。既掲載は
(シリーズ3、百年の孤独、問わず語らず名も無き焼酎)
(シリーズ2、銀座のすずめ、とんぼの昼寝)
(シリーズ1で、六地蔵の夜仕事、我伝直伝)



北陸限定、必殺無敵のキラーマーク
美魔女路線をひた走る
▼魔女からの贈りもの 魔法のくちづけ▲

(宮崎・神楽酒造、芋)

 ラベルが軽~く遊んでいます。「魔女からの贈りもの」ときた後に「魔法のくち
づけ」。童話「眠れる森の美女」かと思いましたが、黒地に真っ赤なキスマーク。ラベルの画面の中は、こりゃ、大人の世界ですな。

☆北陸限定なので、キスマークはこの場合、消費者を虜にする必殺無敵のキラーマークととらえましょう。この焼酎、実は日本酒どころ北陸で市場を拡大すべく送り
込まれた先兵なのです。
 
☆見た目年齢が実年齢よりずっ~と若く見えるスタイリッシュな女性を美魔女というそうですが、どうやら、眠れる森の美女童話から遠く離れて、美魔女路線をひた走ってます。
 
☆したがって、取り扱い要注意なお酒でもあります。自宅でグラスを傾けて、ワイシャツに口紅という昼メロのベタな展開のような一悶着が家人との間であるよりは、むしろ、居酒屋かバーにボトルキープして、せっせと寄り道した方が家内安全上、無難です。カウンター越しに愚痴、ぼやきなんぞ聞いてもらいながら、美魔女のおもてなしを受けた方がよろしいかと。
 

 ☆むしろ、本当に心配なのは、君子危うきラベルに
近寄らずで、北陸での市場拡大に影響が出ないか…ということです。部外者としては、ラベル効果というか、市場の反応、販促の出足の方が気になるのです。余計なお世話でしょうけど。

☆あれやこれやもとにかく、酒のラベルが、オー強烈、なため。何しろ、ちょっと見で、目が点になりますから。
 


仮面夫婦」はいけません
懇切ていねいな助言付き
▼うわさのいい夫婦▲

(佐賀・光武酒造場、麦)

世の中、うまくできてます。やじろうベいみたいなもので、左右のバランスは自ずとうまく取れてくる。

 ☆南九州の芋焼酎がキスマーク付きで「魔女の贈りもの 魔法のくちづけ」と打って出れば、こちら北九州の麦焼酎がやんわり、待て待てとばかりに「うわさのいい夫婦」と応じる。プラスマイナス、ちょうど真ん中辺り。いい案配です。よりによって、同時期、同じ店舗の、同じ棚での販売とは、阿吽(あうん)の呼吸もちょっとできすぎですが…。

☆さて、うわさになるほどのいい夫婦とは、どんな夫婦?
台所洗剤の昔のテレビCMに答えのひとつがあ

りました。若い新婚カップルも、四十代の熟年夫婦も、老いて髪色もシルバーな高年の夫婦も、手に手を取って、大通りをスキップして行く…。いやがおうでも噂になります。ただし、仮面夫婦はいけません。

☆ボトルのラベルをよくよく見ると、うわさのいい夫婦になる秘訣がいくつか記してある。
互いに深く詮索しない、つかず離れず適度な距離感で、互いの健康を気遣うーなど。懇切この上ない助言であり、お酒と言えます。

☆せっかくの〝いい夫婦〟提案です。夫婦和気あいあい、うま~く、おいしく飲みましょう。すこーし愛して、ながーく愛して。(失礼、ウィスキーのCMでした)
 
  きょうは、これにて。次回はシリーズ5で。