すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">番外 久しぶりの風景</span>

番外、久しぶりの風景
突然の入院・退院、そして更新


 突然の入院生活もあって長い間、ブログを休んでおりました。
 かかりつけ医の紹介状を手に地域の基幹病院を受診したら、そのまま入院加療の日々がスタート。絶対安静の1週間を含め、1か月間は長い日々でしたな。
 以下は、退院後、あちこち出かけた折の写真から。わが愛車のハンドルを初めて家人に全面的に託し、専ら助手席の人となってのドライブ。長引いた空白ゆえか、風景がヤケにキラキラして見えましたな。


能登の海
 「のと里山海道」のSAから望む砂浜。人気なく、昔の歌謡曲の一節「♪もう、誰もいない海~」かと思いきやさにあらず。遠い遠い波打ち際では、砂浜に車を停めて家族連れやカップルが波と戯れ中なのである。水平線もくっきりと蒼く
能登の海はやはり夏がいい。(写真)


●茶店ののれん
 曹洞宗大本山総持寺祖院(輪島市門前町)。その門前で見

かけた茶店の「のれん」。右には本山を出立し托鉢修行に向かう雲水たち、左には修行を終え帰山する一行。段違いに描くことで「遠ざかる」と「近づく」が見事にかき分けられていますな。ちなみに網代笠の数は、左右どちらも17と同数(当たり前か!)。禅修行のひとこまゆえか、静謐なうちにも凜とした気分になる絵柄ですな。(写真)

●祖院と雲水

 祖院では、9年前の能登半島地震の修復工事が今も続いている。震度6強。鋼板の柵で囲まれた堂宇を見上げ、応急の板張りの廊下を巡った。そうして拝観の終わりには、祖院の復興を願ってささやかながら屋根瓦1枚を寄進していました。退院後なので瓦には「身体健全」と揮毫した。挨拶を交わしてくれる作務衣姿の雲水たちのなかに、欧米出身の青年雲水の姿もあってびっくり。そうだ、禅はZENなのだとあらためて知る。

●観光客の食べ所


 近江町市場は「市民の台所」からかなりのパーセンテージで「観光客の食べ所」にシフトしましたな。
 店先のいすやベンチに腰掛けて焼きたての魚貝を口にする観光客あれば、水産会社の店先は色鮮やかなカウンター風のしつらえで、「ここはどこぞのカフェ?」的な雰囲気も。(写真)

●客の方

が回転
 金沢は回転寿司の最激戦区。「回転していようがいまいが、日本海北陸の
海幸は、寿司ネタは旨い」は今や全国的な常識。写真は「近江町市場ならなおのこと旨いに決まっている」と言っているような観光客の空席待ちの列。
 これだけ
れ目なく客足が続くようだと、顧客回転率もかなりいいのでしょうな。そか、回転しているのは、皿ではなくて客の方か‥‥。(写真)

 きょうは、れにて。
   ポパイに、ほうれん草
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