すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">番外 てっきり横綱、ほんとは横網</span>

てっきり横綱、ほんとは横網
国技館、江戸博物館の地図に
横網地名あるなら、縦網は?

 
●   びっくりしましたな。
先月1月末、北陸新幹線で上京し、都営地下鉄大江戸線両国駅に降り立ちました。「江戸東京博物館」に行くにはと、大きな電光地図=写真=を見ていたら、隣の国技館のすぐ上に、ぱっと見で「横綱」とあるではないか。実際そう見えたし、そう読んだ。

    横綱という地名か⁉️、ちょっとでき過ぎだな、こりゃ。国技館

蔵前から引っ越してきた際に、どうした経緯か、大相撲の聖地にふさわしく地名変更されたのかな。
    ま、大相撲にはその昔最高位「大関」の上に、さらに「横綱」を新設した歴史がある。新規地名もあり得ない話ではないな。あってもおかしくないな。あったのかな!。

● と、目を凝らすとYokoami、つくりの中は「山」ではなくて「亡」ではないか。つまり「網」の字。
横綱ではなく、まさかの横網だった。地名変更の憶測に横ヤリどころか大きな横網が入ったのである。

● では、横網とはどんな網か、横網がある以上、縦網(立網)もあるはずと、網の種類についていろいろ検討した。

 北陸生まれからすると、袋状の網を横に寝かせて底をさらう底引き網、これはさしずめ「横網」。対して、魚群の前に垂直に網を差し入れ網目に魚を絡め取る刺し網、こちらが強いて言えば、縦網か。

 ところが、ネットサーフィンしても縦網、立網などという別称は全然引っかかりませんでしたな。横網はあっても縦網(立網)はないということのよう。

 考えてみれば、ここは江戸前の海、海苔産地
網に繁茂した海苔を、網を横におおきく広げて天日干していたというのが地名の由来らしいんですな、江戸のころ。今さら視認は難しいけれども。
 網の種類ではなく網の状況。
要するに、海苔の一大産地の日々の暮らしの風景が、たった二文字に読み込まれている、逆に言えば、地名からそうした風景が描けるのです。歌川広重の浮世絵の世界ですな。道理で、江戸東京博物館もこの地にあるわけですな?!
 この一見??な横網という地名は、クイズ番組や新聞記事で紹介されたそうだけど、網と綱、ほんと紛らわしいですな。たっぷり連想ゲームを楽しませていただきました。

きょうは、これにて。
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