すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">番外 「芸術の秋」4(完) 羅漢さん2題 </span>

番外 「芸術の秋」4(完)羅漢さん2題

■野焼きの成果■
○目鼻が付くと「ないないない」
○笑え笑え、さぁ笑え

 野焼きといえば、窯を築かずたき火のような、土器焼成の原点。
内灘海岸で9月行われた北陶主催の野焼きに、
日用の器でなく、像を作ってみました。
目鼻のあるものを作ると魂が宿り、
捨てられない
手放せない
壊せない・・・・
実際、目鼻を付け、顔が付いてみると
やはり、「ない、ない、ない・・・」
で、今回は焼き上がった羅漢像を
見つめつ

つ戯れうたを。

 
■羅漢さんのうた■

羅漢羅漢、オ~イらかん
なんでそんなに笑ってる
何がそんなに楽しいんだ
泣きたい時はどうすんだ
たまには怒れよ怒ろうぜ

羅漢羅漢、ブラいかん
気分は実は無頼漢
何にも頼らずあてにせず
寄り道回り道ひょうひょうと
所詮この世は、浮いたかひょうたんケセラセラ


羅漢羅漢、ラのこころ
川瀬に流され揺り揺られ
されどどっこい沈まない
森羅の万象須らく、軽ーく軽く受け流す
不沈の極意は「羅須軽」(ラスカル)だ


笑え笑え、さぁ笑え
泣く暇ないぞ、怒れば疲れる
カンラカラカラハッハッハ
笑え笑え、さぁ笑え
わろとりゃお主も羅漢になれる


羅漢羅漢、ラカンさ~ん
しばし待ってな、待ってくれ~
ここで会えたも合縁奇縁、一期一会
あいや待たれ~、ラカンさん
五百羅漢にまぜてくれ~
。。。
【©】、富山・呉羽山、長慶寺の五百羅漢を思い出しながら)


■柿の羅漢さん■
○さぁ托鉢へ、朱の衣をまとい

きょうは、どうしちゃったんですか?
鮮やかな朱の衣をまとっちゃって


 いつもより衣の裾長くなっちゃって
あったかそうですね。
ついでに、顔まで朱に染めちゃって
何か、照れるようなことありました?

タイかどこかのお坊さんのようですね
原色ふんだんな古代の僧衣のようですね
えっ、今から托鉢に出るところですか
それは、それは。
きょうは、一張羅の朱の衣をなびかせて
気をつけてどうぞ。

なにね、小さな洋包丁で柿の皮を剥いてみただけ
なにね、小さな柿だったんだけど
うまい具合に途中で切れもせず
薄くきれいに仕上がったもんだから
で、卓上にそろえてみたら・・・

なにね、羅漢さんに見えてきてね
ゆったりとした衣に
顔も目線もちょっと宙空に向けて
もったいない、もったいない・・・
羅漢さんのお出かけだ。



きょうは、これにて
ポパイに、ほうれん草
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