<span itemprop="headline">番外 マイ土鍋、毎度鍋</span>
番外 マイ土鍋ができた
▽マイ土鍋、有り難き誤変換「毎度鍋」
▽まぼろし探偵・アンデス気分・三度笠
▽万葉の歌、民の家々から立つ煙に安堵
● 金沢市卯辰山工芸工房の体験教室に4回通い、手作り
していた「マイ土鍋」が無事、焼き上がった。この記事を打鍵!(執筆)中に出てきた誤変換は何と「毎度鍋」。
そうか、そうなのか~。師走も半ばを過ぎると、寒波も襲来するし、遅れ遅れの初雪も降ったしな。
そうかー、マイ土鍋で健康に、毎度毎度鍋を食せよという、どこぞから、いやいや冬の雷(いかずち)のご託宣なのか。手作り土鍋ゆえの、ありがたき誤変換かな、である。
●土鍋の余分な3態
完成した土鍋を欣喜雀躍と持って帰り、記念写真にするべく、本体とふたをあっちへやったり、こっちにずらしたり、いろいろ試行していると、なにやらいろいろ連想されてくるんですな。以下はその3態。
▼土鍋です。まぼろし探偵です。逆さにして作業中に撥水剤が垂れたのを幸い、目を入れたら、おぉ、これは昔懐かし、目に黒マスク、首にスカーフをなびかせたヒーローの姿に。久しぶりです。まぼろし探偵です。今は土鍋です。
▼土鍋です。逆さ
になってふたをかぶっています。平皿にしたふたは、さながら帽子ソンブレロでしょ。これでポンチョでも羽織れば、すっかり南米アンデス気分。
♫コンドルは飛んでいく~。
サイモンとガーファンクルの歌も出てきますな。 南米から、土鍋です。
▼土鍋です。三度笠はやはり、斜(はす)にかぶる方
がサマになりますな、かっこういいですな。あん掛けの、いや、沓掛の時次郎や木枯らし紋次郎が証明してます。なに? 斜になりすぎて三度笠がずり落ちる? いいんです、この土鍋、絶対ひっくり返らない平底だと分かってもらえば。安定感抜群です。時代劇の衰退を憂える、土鍋です。
● 閑話休題。
土鍋専用の粘土をこねていて、万葉の時代、舒明天皇の国見の歌を思い出しましたな。
~~天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原に煙立ちたつ~~。
天香具山に登って、民々の住める原を眺めて見たら、家々から煮炊きする煙がいくつもいくつもたなびき上がっていたよ。
火にかかっていたのは、縦に長い器よりも、平たくたっぷりとした土鍋風の須恵器だったかも知れませんな。ひとつ鍋を囲む家族団欒の光景はすなわち、国家安泰のもと。天皇もほっと安堵のひとときーー。
してみれば、鍋は遠い昔から現代まで、人々の幸福度指数を測るものさしということでしょう、きっと。
そうです、ずっしり重い土鍋は、料理のほかに、じゅくじゅくと「絆」をも煮込んでくれる素晴らしい器なんですな。おそらく、縄文遺跡の炉跡のころから、悠久の時を超えて、そして洋の東西を問わず。
800度の比較的低い温度で焼成する土鍋を、あだやおろそかに扱ってはいけません。寒い日はこころして、団欒の鍋をつつきましょう。
きょうは、これにて。
ポパイに、ほうれん草
ブログに、いいねボタン
▽マイ土鍋、有り難き誤変換「毎度鍋」
▽まぼろし探偵・アンデス気分・三度笠
▽万葉の歌、民の家々から立つ煙に安堵
● 金沢市卯辰山工芸工房の体験教室に4回通い、手作り
していた「マイ土鍋」が無事、焼き上がった。この記事を打鍵!(執筆)中に出てきた誤変換は何と「毎度鍋」。
そうか、そうなのか~。師走も半ばを過ぎると、寒波も襲来するし、遅れ遅れの初雪も降ったしな。
そうかー、マイ土鍋で健康に、毎度毎度鍋を食せよという、どこぞから、いやいや冬の雷(いかずち)のご託宣なのか。手作り土鍋ゆえの、ありがたき誤変換かな、である。
●土鍋の余分な3態
完成した土鍋を欣喜雀躍と持って帰り、記念写真にするべく、本体とふたをあっちへやったり、こっちにずらしたり、いろいろ試行していると、なにやらいろいろ連想されてくるんですな。以下はその3態。
▼土鍋です。まぼろし探偵です。逆さにして作業中に撥水剤が垂れたのを幸い、目を入れたら、おぉ、これは昔懐かし、目に黒マスク、首にスカーフをなびかせたヒーローの姿に。久しぶりです。まぼろし探偵です。今は土鍋です。
▼土鍋です。逆さ
になってふたをかぶっています。平皿にしたふたは、さながら帽子ソンブレロでしょ。これでポンチョでも羽織れば、すっかり南米アンデス気分。
♫コンドルは飛んでいく~。
サイモンとガーファンクルの歌も出てきますな。 南米から、土鍋です。
▼土鍋です。三度笠はやはり、斜(はす)にかぶる方
がサマになりますな、かっこういいですな。あん掛けの、いや、沓掛の時次郎や木枯らし紋次郎が証明してます。なに? 斜になりすぎて三度笠がずり落ちる? いいんです、この土鍋、絶対ひっくり返らない平底だと分かってもらえば。安定感抜群です。時代劇の衰退を憂える、土鍋です。
● 閑話休題。
土鍋専用の粘土をこねていて、万葉の時代、舒明天皇の国見の歌を思い出しましたな。
~~天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原に煙立ちたつ~~。
天香具山に登って、民々の住める原を眺めて見たら、家々から煮炊きする煙がいくつもいくつもたなびき上がっていたよ。
火にかかっていたのは、縦に長い器よりも、平たくたっぷりとした土鍋風の須恵器だったかも知れませんな。ひとつ鍋を囲む家族団欒の光景はすなわち、国家安泰のもと。天皇もほっと安堵のひとときーー。
してみれば、鍋は遠い昔から現代まで、人々の幸福度指数を測るものさしということでしょう、きっと。
そうです、ずっしり重い土鍋は、料理のほかに、じゅくじゅくと「絆」をも煮込んでくれる素晴らしい器なんですな。おそらく、縄文遺跡の炉跡のころから、悠久の時を超えて、そして洋の東西を問わず。
800度の比較的低い温度で焼成する土鍋を、あだやおろそかに扱ってはいけません。寒い日はこころして、団欒の鍋をつつきましょう。
きょうは、これにて。
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