すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">番外 「新!北陸」始まる前に</span>




■3.14「新!北陸」が始まる前に 1月末東京に行ってきた■
■越後湯沢乗り換え上越新幹線に惜別■
■時に、あえてフィーバーの逆を■


  3.14開業へ、金沢はいよいよ北陸新幹線フィーバーのただ中。当日の切符は一番列車の上り下りともわずか25秒で売り切れたとか。何やら、金沢大化けの予感が‥‥。北陸の2字の露出は、これまでの何層倍も増えそう。
折も折、先月1月末に急きょ、東京に行って来ました。代わって消えゆくJR北陸本線「特急はくたか」に乗って、越後湯沢乗り換えの上越新幹線で。遠路はるばる、時間を惜しみなく4時間も使って。もうすぐ2時間半の春が来るのに、何を好き好んで?
でも、たまには世間と逆を行くのもいいもんです。それがささやかなマイフィーバーだったりして。いやいや、単に、東京に急な所用があっただけなんですね。

神田神保町界隈で

交通繁華な大通りに面して、シンブルないい暖簾。もちろん、我が身は店内へ吸い込まれました。メニューはとんかつ定食とひれかつ定食の二つだけ。お客さんひっきりなし。白木のカウンターの上で、揚げたてのとんかつ定食を完食。それにしても、白い大きな生地の割には小さなとんかつの4字と屋号。控えめな分、味もアップする?。

岡本太郎記念館(青山)で



芸術家岡本太郎の軸装の書。ここまで来ると、字は字体を離れて揺らめき立つ熱波。行書でも草書でもなく、何と読めるかパズルのよう。「自由」と書いてあります。まっすぐでない、傾き具合もそれそれ自由。そうして、絶妙の調和。





あなた、だぁーれ。初めて見る顔だね。よく来てくれたね。都会にしては草も生えてるいい庭だろ。少し、話していきなよ。北陸から来たんだって? 金沢、熱くなっているんだって。ちょっと、聞かせて、な。




あっ、見つかった? まずいな、忍び足だったのに。岡本さんちの庭で、あっちへ行ったり、こっちに来たり、自由に遊んでるのさ。やっぱり、見つかった? 見つかってる? あんたもオレに見つかってるよ、北陸の人。

◆有楽町ガード下で


椿三十郎かぁ、黒澤明監督だ。半世紀も前か。よくぞ有楽町ガード下に風雪
を逃れ
て、幾星霜久しく、貼り付いていてくださった。汚れすり切れていても、文化財級ですな。他のポスター何枚も引き連れて、三船敏郎さま、ご苦労さまです。

◆同じく有楽町ガード下、まんぷく食堂





店外テーブルなんて、パリのカフェテラスみたいだな。まんぷく食堂という昭和レトロな居酒屋の中では、奥の方で外人さん5人が、ジャパネスクな内装が気に入ったか、すっかりくつろいで、談論風発、いや内輪のおしゃべり?で、盛り上がってました。ゆの字の暖簾はトイレへの入り口。ガード下はちょっと異空間。

◆帰りの上越新幹線。東京駅で



出発を待つ新幹線ホームの中程、先頭車両同士がキスしてましたな、黄とピンクでかなり熱く。珍しい光景です。MAXたにがわ、東京駅で。8両編成を2つ連結して16両にするもんだから、かくの如き仕儀に。そういえば、来る時の越後湯沢駅でMAXトキもそうでした。全部2階建ての車両。定員乗客1634人は、どこぞの村の丸ごと引っ越しに相当しますな。北陸新幹線でもかくの如き仕儀は見られるのでしょうか。(今のところ、)ないでしょうな!?

●時間距離が短くなれば、日帰りが可能になれば、東京の日常を見に、あるいは、いつもの金沢を見に、ふと出かけられるということのようです。イベントもいいけれど、普通の日の発見こそ面白い、心に残る。
きょうは番外、これにて。