すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">連想したのは演歌「命預けます」</span>

連想したのは演歌「命預けます」
スーパーの店内で、月光仮面の歌も



● 『命預けます』という藤圭子さんの歌う演歌を、まったく似つかわしくないところで思い出しました。もちろん、夜のカラオケスナックではありません、イ○○の食品スーパーで、です。

◆ト○○バ○○という丸屋根マークをつけた飲料、酪・乳製品、菓子類、インスタント麺・食品、加工食品…等々、流通側が企画し製造側に発注したPB(プライベートブランド)商品が目白押しです。最近は、ボジョレーヌーボー(フランス産ワインの新酒)も、日本酒も、本格焼酎(乙類)も丸屋根マーク付きが登場してきました。嗜好品の極みのはずの酒もPBのターゲットになってきたのです。安値実現のため、ほかの大手、中堅のスーパー、コンビニでもPB食品は増加の一途です。

  ◆PB食品にはなぜか、製造者は表記されていません。ほとんど大半がそうです。販売者の会社名・本社住所のほかは、せいぜい「○○県の工場で製造」「国内の工場で製造」との表記に止まっています。影は見えども顔見えず。言ってみれば、歌舞伎の黒子状態です。
価格設定を巡る「流通×製造」の闘いで流通が勝ち、ためにPB商品の主役は流通で、製造側は脇役というか端役、という図式になっちゃった、とまぁ、こういうことのようです。つまり、「えっ、食の安全安心? 販売者である私イ○○が全責任を負いますから、PB元の私イ○○を信じてほしい、まかせてほしい」と。製造元不明瞭のまま、毒入り餃子事件、腐敗同然の鶏肉使用事件がありましたっけ。

●ハイ、知ってはいますよ。賞味期限と一緒に印刷されている英数字を、ネットで検索すると製造工場が分かる仕組みになっていることを。製造所固有番号と呼ぶようです。しかし、購入に際し、安全安心の確認を求めて逐一、製造所固有番号を検索する消費者が果たしているのでしょうか。PB商品になぜ製造者の直接表記はないのでしょうか。PB商品の安全安心はどこに行ったのでしょうか。

●まさか、♪(製造者が)どこの誰かは知らないけれど~、(販売者を)誰もがみんな知っている~、で一件落着ではありますまい。そういえば、♪野に咲く花はどこへ行った~、というフレーズの歌もありましたね。
演歌やらフォークソング、テレビ活劇やら、歌詞のフレーズの連想ばかりで恐縮ですが…。
きょうは、これにて。