すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">「ザンバラ」という称号</span>

 「ザンバラ」という称号

  ☆大相撲に入り6場所目、西前頭10枚目の遠藤が11勝4敗で敢闘賞。元大関琴欧州を破っての堂々の成績でしたな。

  ☆ニュースを追っかけていたら「ざんばら遠藤」という見出しがあった。幕内力士の土俵入りを見ても、遠藤ただひとり、頭に大銀杏(おおいちょう)無く、伸びた髪を鬢付け油でつややかに後ろに流している。ざんばらの語感は、なにやら戦国時代の傾き者を指したバサラ(婆娑羅)に似ているような。そういえば、好きな色はと問われて「ピンク」と答え、ゆかたはピンクのドット入り。羽織の下に“紫ピンク”のような色合いの着物を着る遠藤関。偉丈夫中の偉丈夫であるはずの力士の好きな色が、まさかのピンクとは。まさにバサラではないか。もはや、片仮名で「ザンバラ遠藤」と表記したいほどですな。

☆優勝28回目を達成した横綱白鵬のパレードも意外。オープンカーから、白鵬とざんばら髪の遠藤がツー・ショットで沿道のファンの歓呼に応えている。旗手役は横綱からの直接の指名だったとか。まるで、大鵬を慕い自身も名横綱の域に近づきつつある白鵬から、次代の相撲界の担い手は実力人気とも遠藤と評価された証ではないか。伊勢ヶ浜一門のよしみだけでできることではない、と思う。

  ☆床山の見立てでは、遠藤関の髪が大銀杏を結えるようになるのは三月場所が終わったころ。いよいよ大銀杏とともに四股名も披露されるのだろうか。それとも本名のままか。それはそれとして、時に魔法のような勝ちをみせる「ザンバラ遠藤」が、相撲ファンに長く記憶されるのは間違いない。

☆それにしても「ヤンキース松井」(能美市出身、星稜OB)の次は、「ザンバラ遠藤」(穴水町出身、金沢学院東OB)「ミラン本田」(星稜OB)。石川県民・県人の幸せなことよ。
きょうは、これにて。