すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">◆立山白山サッカー2強◆</span>

立山白山でサッカー2強
◆おわら唄の3名山そのまま

 今振り返ってみてもすごい隣県同士の戦いでしたな。
まさか全国4166校の頂点を、北陸の富山第一(富山)と星稜(石川)が争おうとは。まして、0ー2の土壇場から富山第一の逆転勝利まであろうとは。今回の全国高校サッカー選手権は、まさかとびっくりの連続でしたな。

 北陸勢2校による決勝戦が決まって、ずっと頭から離れない唄の一節があった。

越中立山
♫加賀では白山
駿河の富士山三国一だよ

 ご存じ、越中おわら節の一節である。三国とは日本、唐(中国)、天竺(インド)のこと、つまり仏教界の天の下と思えばいいのだが、どうして3つの名山に北陸から二つ、立山、白山が並んでランキング入りしているのか。富士山より先に世界遺産になった紀州には熊野、東北には出羽など、山岳信仰の名山はあちこちにあるだろうに。おわらの囃子唄に疑問を抱いてきた。永年月、ずっと不思議に思ってきた。選んだ賢者はだーれ??

 ただ、隣県とはいえ信仰の広がり方は全然違う。そろって選ばれても、なるほどとうなづけなくもないのである。
 即ちーー。
地獄極楽の立山曼荼羅の絵解きにより「立山へいらっしゃい」とばかりに越中立山への登拝誘致に努めたのが立山
一方の白山は、分霊と勧請を全国的に続けに続け、全国に1800を超す末社を持つに至った。こちらは遙拝勧奨である。
簡単に言えば、立山ツアー誘致と神様のお裾分け。およそ対照的な不況手段を執ったのである、隣県なのにこの違い。

 そんな2県の高校がサッカー2トップを獲得した。立山信仰、白山信仰よろしく、今後は富山と石川が互いに切磋琢磨し、サッカー界の牽引に一役買ってくれるに違いない。ついでに言えば、駿河の富士山は押しも押されもせぬ名山。おわら唄の通りに、今回、認定されたと思いたい。
それにしても、雪国だってサッカーは強いのである。いや、サッカーに雪は関係なのかも知れない。

きょうは、これにて。