すーてき散人空の紙

北陸発、テキスト偏重、テーマは原則その時々、気分次第の旬刊ないし月刊、あるいはときどき不定期刊のブログです。

<span itemprop="headline">番外 芸術の秋 合鹿椀</span>


芸術の秋

◆剛にして豪なる漆器椀できた
◆「561」、「Go!Rock one」



● 金沢卯辰山工芸工房の漆芸体験教室に通い
木地に布を着せ、漆を重ね塗り、重ね塗りして
研いで磨いて 磨いて研いで
そうしてオンリーワンのマイ合鹿椀(ごうろくわん)ができた。
スタンダールの小説ではないけれど、
気に入りの配色赤と黒」の2椀である。


◆ こういうのを当て数字とでも言うのかな。
廊下の案内板に書いてあった。うまい。
合鹿椀、561


 ん? 合鹿椀、561、、、
ときに数字は文字を超えることがある
当て字ならぬ当て数字は
暗号めいて簡単至極、使えそう。

 もひとつ、追加
合鹿椀、Go! Rock one
ん? 合鹿椀、Go! Rock one、、。
うーむ、漆の世界にも
ロックがやってきたか、
ロックンロールだ、チャックベリーに
プレスリービートルズ、、、
ときにロックは革新を要求するからな
漆芸作家の、内に秘めたるロック心の発露か。

● GO&GO
行ってみようぜ、やってみようぜ、そこの人
ちょいとその先、曲がり角まで
行ってみようぜ 未知への道草
Rock心を引っさげて
めげず臆せず、
GO&GO
きっと、ロックが何かを連れてくらぁーー  

つらつら忖度するに
「Go! Rock one」とはこういうことかいな?


● 「合鹿」は能登町(旧柳田村)の地名。
柳田村は能登半島で唯一、
海に面し
ていない自治体だった。
鹿に出合いそうな、

純な山里で産まれた椀の名、それが合鹿椀。
こうも書いてみたいですな、以下、冗談ですが。

合六椀……
加賀の大名庭園「兼六」なら、
能登食椀は「合六」なのじゃ。
兼六の「六」、六勝
景はさておき、
合六の「六」とは何ぞや

剛禄椀……
何せ、どっしり存
在感あり、肉厚で頑丈。
素っ気ないほどに加飾なし。
だから手にずっしりくる
「剛が何よりの禄」つまり剛禄は褒め言葉なのじゃ。

豪録椀……

ご膳の上に置くより、床に直接置いて食事した
だから高台はもともと、高く広く錐体に近い台形
愛でるより使え、、日々フルに使え
豪快な漆器を歴史の記録に留めたい。だから豪録椀。

合鹿椀の、漆塗り込めた木肌を見ていると、
実にいいあんばい、ですな。
輪島塗の祖型とされる合鹿椀、ためつすがめつ……いい景色。
(右下の写真・・・どっしり感あふれる合鹿椀のイメージに似る、豪快無比な石灯籠。不知火型の土俵入りのような。小松市滝ヶ原町、八幡神社で)

きょうは、これにて。
ポパイに、ほうれん草
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